Aシリーズ(アグーチ):毛色のベースを決める遺伝子。
ay:フォーンやレッド系の色を発現する優性遺伝子。
Bシリーズ(ブラック):黒色素の有無を決める遺伝子。
BBやBb:黒色素あり → 黒マスクや耳が黒くなる。
bb:黒色素なし → チョコレート系の色に変化。
B遺伝子の役割
B(優性):ユーメラニン(黒色素)を合成する能力がある。
b(劣性):フェオメラニン(赤〜黄色系色素)を合成する傾向がある。
B遺伝子の基本
B(優性):黒色の色素を発現。見た目は黒くなる。
b(劣性):黒色を抑制して、チョコレート系の色に変化。
BB:黒色を持つ純血。
Bb:チョコレート色を持つ遺伝子を隠し持つ「キャリー」。
bb:黒色が出ず、チョコレート系の毛色になる。
ee遺伝子ってなに?
E遺伝子(MC1R)は、毛色の「黒色素の発現」をコントロールする遺伝子。
E:黒色素を発現できる(通常の状態)
e:黒色素を抑制して、赤〜黄色系の毛色になる(例:クリーム、レッドなど)
パグに「ee(拡張遺伝子ホモ接合)」が自然に存在するという報告は見つからなかった。
遺伝型例:ay/ay(Aシリーズ) × BBまたはBb(Bシリーズ) → フォーンカラーが発現し、黒マスクや耳が黒くなる。
毛色の最終的な発現にはA遺伝子(アグーチ)やE遺伝子(拡張)なども関わってくる。
具体的な例(パグの場合)
Bが優性(BBまたはBb)でも、A遺伝子がay/ayなら → フォーンカラーになる。
Bが優性でも、E遺伝子がe/eなら → 黒色素が抑制されて、赤系の毛色になる可能性も。
フォーンの遺伝構成について
Aシリーズ(アグーチ):毛色のベースを決める遺伝子。
ay:フォーンやレッド系の色を発現する優性遺伝子。
Bシリーズ(ブラック):黒色素の有無を決める遺伝子。
BBやBb:黒色素あり → 黒マスクや耳が黒くなる。
bb:黒色素なし → チョコレート系の色に変化。
フォーンはどう生まれる?
遺伝型例:ay/ay(Aシリーズ) × BBまたはBb(Bシリーズ) → フォーンカラーが発現し、黒マスクや耳が黒くなる。
つまり、フォーンはbbじゃなくても生まれる! むしろ、bbだと黒色素が抑制されて、チョコレート系のフォーン(非公認カラー)になる可能性がある。
パグの場合は?
パグの基本カラー(フォーン・ブラック)は、黒色素がしっかり出るタイプ(E_)で構成されていると考えられている。
eeになると、黒マスクが消えてしまう可能性があるけど、パグの特徴である「黒マスク」が消えると、犬種標準から外れる可能性が高い。
ブラック(黒)を繁殖するには。
母犬:ay/a, bb(フォーン+チョコキャリー)
父犬:a/a, BB(ブラック)
フォーンの雌(ay/a)でも、黒色素を持つB遺伝子(BBまたはBb)を持っていれば、 ブラックの子犬が生まれる可能性がある。
ただし、ブラックの毛色を出すには、a/a(アグーチ遺伝子)が必要だから、父犬がa遺伝子を持っていることが条件になる。
具体例
フォーンの母犬:ay/a, Bb
ブラックの父犬:a/a, BB
この組み合わせなら、子犬にa/aが遺伝する可能性があって、 見た目がブラックになることもある!
親犬の遺伝型
母犬:ay/a, bb → フォーンの見た目(ay優性)だけど、a遺伝子とチョコレート遺伝子(b)を持つキャリー。
父犬:a/a, BB → 見た目も遺伝型もブラック。
ay/a(50%) Bb(100%) フォーン(黒マスクあり)
a/a(50%) Bb(100%) ブラック(見た目も遺伝型もブラック)
ay/a, bbって何色
フォーンベース+黒色素が弱い(bb)ため、 → 見た目は明るめのフォーン、またはチョコフォーン風になる可能性がある。
ただし、パグではチョコレートカラーはJKC非公認なので、 → 「フォーン」として扱われることが多い。
ay/ay, bbって何色
「ay/ay, bb」のパグは、見た目はフォーンだけど、黒色素が弱いためにやや明るめの色調になる可能性がある!
「ay/ay, bb」の見た目は?
ay/ay:フォーンのベースカラー(黄褐色系)
bb:黒色素が抑制される → 黒マスクや耳の色が薄くなる傾向
つまり、明るめのフォーンカラーになることが多く、 場合によっては「ブラウン」「イザベラ」「ライトフォーン」と呼ばれることもある。
a/a, bbって何色
パグの遺伝型「a/a, bb」の場合、理論上はチョコレートカラーのブラック(非公認カラー)になる可能性がある!
遺伝型の意味
a/a(アグーチ劣性):毛色のベースが「ソリッド(単色)」になる → ブラックの構成。
bb(ブラック遺伝子劣性):黒色素が抑制されて、チョコレート色素(茶系)が発現。
見た目の毛色は?
全身がチョコレートブラウン系の単色になる可能性が高い。
目の色もヘーゼルやアンバー系になることがある。
ただし、JKCではこのカラーは非公認だから、血統登録はできない可能性がある。
2025.10/23
